「設置場所に合わせた特色ある3か所のあそび空間」
中部国際空港株式会社セントレアの国内線・国際線搭乗待合スペースにある「こども広場」。幅広い世代の人々が利用する場所だからこそ開放的で誰もが利用しやすいあそび場を目指しました。自然の温もりで安らぎを感じる空間、あそびのなかでアートに触れる空間、子どもの自由なあそびを創発する空間。ゾーンごとにテーマを設定し、低年齢児でも安心してあそぶことのできる遊具をそれぞれ配置。みんなが一緒に過ごしながらあそびを体感できる環境づくりを行いました。
Images
Production story
BACKGROUND
中部国際空港株式会社セントレアでは海外からの訪日旅行客に、Made in Japanの魅力に触れ、知ってもらいたいとの思いから、国内で遊具を製造している会社を探していたところ、ジャクエツにたどり着きます。“屏風”を思わせるクライミング遊具や日本の食べ物“おもち”の名前を有した遊具「OMOCHI」。日本の伝統的な文化を遊具に投影し、あそぶという新しい形で触れてもらうことができます。見て、触って、あそぶことで楽しく日本の魅力を体感してもらえる空間となっています。
SOLUTION
子ども広場と他の空間を区別するのに、カーペットや人工芝を利用して床面にデザインを施すことで、開放的で誰もが利用しやすいあそび場になっています。床には自然と子どもが靴を脱いでもらえるな仕掛けが。足跡マークを施し、家でも靴を脱ぐ文化のない子どもたちにもわかりやすく伝わるようになっています。また子どもたちが広場でたくさん体を動かし楽しんでもらった後、飛行機の中でぐっすり寝てもらえるよう、子どもの動線を意識したレイアウトや様々な遊び方のできる遊具を配置しました。
HOW IT WORKS
国内線搭乗待合スペース
人工芝やカーペットにデザインを施し。子どものあそびの動線を意識した遊具のレイアウトを行いました。木ならではのあたたかい質感が、子どもと大人が一緒に過ごせる心地よい空間を創造します。
国際線搭乗待合スペース①
クライミングウォールに絵本作家の刀根里衣さんのアートを施しました。あそびを通してアートと触れ合うことで子どもの素直な感性を伸ばす新しいあそび場となっています。
国際線搭乗待合スペース②
低年齢児でも安心してあそぶことができるデザイナーズ遊具(OMOCHI・HOUSE・BANRI)を配置。遊び方を限定せず、子ども自身が自由にあそびを創り出すオブジェのような遊具を楽しめます。
DATA
「中部国際空港株式会社セントレア 子ども広場」
所在地:愛知県常滑市
設置年:2019年
クライアント:中部国際空港株式会社セントレア
遊具製作:ジャクエツ
プロダクト:
国内線搭乗待合スペース(キノウエのおうち/特注ベンチ/特注デッキ橋)
国際線搭乗待合スペース①(特注クライミング遊具)
国際線搭乗待合スペース②(OMOCHI/HOUSE/BANRI/特注クッション)